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- 科名・属名 : カエデ科 カエデ属
注.APG分類では、ムクロジ科(SAPINDACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ5〜15mの落葉高木。
幹は径20〜30cmになり、樹皮は灰青色〜灰褐色、成木では浅く縦に割れる。
葉は対生し有花枝に1対、無花枝に1〜3対つき、葉身は長さ6〜13cm、幅7〜18cm、掌状に7〜11に浅〜中裂する。基部は心形、裂片は短く尖り、縁に重鋸歯がある。質はやや厚く、若葉には両面に白色の軟毛があるが、成葉では裏面主脈上や脈腋に残るだけになる。葉柄は長さ2〜6cm、わずかに白色の軟毛がある。
花は雌雄同株で一つの花序に雄花と両性花が混生し、枝先に複散房花序となり10〜15個がつく。花序は有毛。花柄は長さ1〜2cm。花弁は5個、淡黄色で無毛、萼片より短い。萼片は5個、長楕円形で暗紅色、長さ6〜7mm、背面に軟毛がある。雄しべは8個、長さ約5mm、葯は花糸より短い。両性花は子房に黄白色の軟毛する。
果実(翼果)は分果で長さ2〜2.5cm、果翼はほぼ水平に開き、普通軟毛がある。
- 分布・生育地 :
北海道、本州 (国外:日本固有) 山地の谷間や斜面の林内
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2007年6月2日 東京都奥多摩 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・花 同 上
- 撮影記 :
転勤で東京に住んだ仲間と数年間一緒に花見に出かけた時期があった。
その時出かけた奥多摩の山で撮影したのがこの花だが、調べてもこの時しか撮影していなかった。
関東では標高900〜1800mの山地に生え5〜6月ごろ花が咲くが、この時期地面に咲く花が多く下ばかり見て歩いているので気がつかなかったのだ。
木本と草本両方を探しながらは本当に難しい。
話は変わるが、一緒に歩いた花仲間はその後九州に住んでいるが、ダニに刺された後遺症で十分な活躍ができていないようだ。
最近ダニに刺されFSTSウイルスで死亡事故が増えてきているので、野山で活動する我々の花見も十分注意しなければならない。
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