オニイタヤ(鬼板屋)

Acer mono var. ambiguum


オニイタヤ


  • 科名・属名 : カエデ科 カエデ属
     注.APG分類では、学名(狭義)(A. pictum subsp. pictum f. ambiguum)

  • 特徴 :
     高さ15〜20mの落葉高木。
     葉は対生、葉身は5角形で掌状に5〜7浅裂し、長さ10〜5cm、幅6〜14cm。裂片の幅はイタヤカエデより広く、先は尖る。表面は普通無毛で光沢があり、裏面は全体にビロード状の短毛がある。
     花は複総状で茎頂につき、1つの花序に雄花と両性花が混生し、長さ3〜4cm、上向きに多数つける。花弁は5個、へら形で黄緑色、長さ3〜4mm、萼片と同長でより細い。萼片は5個、長楕円形で、長さ3〜4mm。
     果実(翼果)は分果からなり、長さ2〜3cm、果翼は直角〜鋭角に開く。
     イタヤカエデに似るが、葉裏全体にビロード状の短毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道(日高)〜九州 (国外:日本固有)
     山地のやや湿った場所

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2023年4月20日  長野県北佐久郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     GW前の軽井沢はさすがに観光客も少なく、繁華街を外れると出会う人もわずかだ。
     沢沿いで春の花を撮影しふと見上げると、木全体が淡い黄色に彩られたカエデの花が咲いていた。
     調べるとどうやら本種のようであるが、特徴ある葉裏全体の短毛の撮影はまだできていない。

  • 幹

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花序

花