イモカタバミ(芋傍食)

Oxalis articulata


イモカタバミ1


  • 科名・属名 : カタバミ科 カタバミ属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。帰化。
     塊茎は球形、径役3cm、鱗片葉の後が多数らせん状につき、小塊茎を数個生じ、これらの塊茎から葉を叢生し、大株となる。
     葉は長い葉柄の先に3小葉をつけ、小葉の葉身は倒心形〜心臓形、長さ幅とも1.5〜4cm。両面にごく短い毛があり、裏面には淡黄赤色の小斑点がある。葉柄は長さ8〜30cm。托葉は膜質、長さ5〜8mm、幅1〜2mm。
     花は枝分れした花茎の先に多数つき、径1.5cm。花弁は5個、紅紫色で濃紅色の筋があり、中心部が濃紅紫色となる。萼片は長楕円形、長さ約5mm、先端近くに葉の裏面と同様の小斑点がある。雄しべは10個で不揃い。葯は黄色。
     果実(刮ハ)は円柱形、長さ1.7〜2cm。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(南アメリカ原産)(北海道〜九州に帰化) (国外:ニュージーランドなどにも帰化)
     道端、荒地

  • 花期 : 4〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2000年5月22日  東京都日野市
     中上・全体2 2022年6月10日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2015年4月30日    同  上
     中下・花2 2020年10月7日  栃木県佐野市
     左下・果実(刮ハ)    同  上
     右上・葉  2015年4月30日  神奈川県川崎市
     右下・塊茎 2021年5月1日    同  上

  • 撮影記 :
     南アメリカ原産の帰化種で、ムラサキカタバミによく似た紅紫色の花をつける。
     ただ、本種は花の中心部にいくにしたがって濃紅紫色となるので、中心部が淡いムラサキカタバミと区別できる。
     観賞用に栽培されていたものが逸出帰化したもので、最近はちょくちょく見かける。
     和名は左下の写真のように、地中にある球状の塊茎をイモ(芋)に見立てつけられている。

  • 葉

    塊茎 同じ科の仲間の花
イモカタバミ2

花1

花2

果実(刮ハ)