ヒメエンゴサク(姫延胡索)

Corydalis lineariloba var. capillaria

 

ヒメエンゴサク1


  • 科名・属名 : ケシ科 キケマン属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     葉は3〜4回3出複葉で、小葉は長さ5〜8mm、幅3〜5mm。
     花は茎頂にまばらに数個つく。花冠は青紫色。
     ヤマエンゴサクによく似ているが、より小さく繊細で、花数の少ない変種とされる。
     ただ、改訂新版「日本の野生植物2」(平凡社)では、分類群として扱うのには疑問があるとしている。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以西)〜九州 (国外:日本固有)
     山地の林下、草地

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2010年5月1日  徳島県三好市
     中上・全体2 2023年4月11日  大分県由布市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2010年5月1日  徳島県三好市
     左下・花2 2023年4月11日  大分県由布市
     右上・葉、右下・苞    同  上

  • 撮影記 :
     ネコノメソウの未撮影種を求めて訪れた四国の山中、目的の花はいくら探しても見つからなかった。
     この年の春は例年と違い大幅に遅れていたので、それが原因ではと他の花を探しすと、斜面に青白く小さなエンゴサクが見えた。
     紀伊半島で撮影した花に自信がもてていなかったこの花だ。今度は自信を持って撮影した。
     大分由布高原の野焼き後の草地には、ヤマエンゴサクとともにこの花も点々とみられた。

  • 葉

    苞

    同じ科の仲間の花
ヒメエンゴサク2

花1

花2