ナガミノツルケマン(長実の蔓華鬘)

Corydalis ochotensis var. raddeana


ナガミノツルケマン1

  • 科名・属名 : ケシ科 キケマン属
     注.APG分類では、学名(C. raddeana)

  • 特徴 :
     長さ(茎)1m程度の2年草。
     茎には稜があり、よく伸びて分枝する。
     葉は互生し、2〜3回3出複葉で、小葉は3深裂し長楕円形〜倒卵形。
     花は濃黄色、長さ15〜20mm。苞はやや小型で幅2〜5mm、全縁。
     果実(刮ハ)は線状倒披針形、幅2〜2.5mm。種子は1列に並ぶ。

  • 分布・生育地 :
     本州、九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、台湾、シベリア(東部)
     山中の半日陰の林内

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年10月9日  福島県双葉郡
     中上・全体2 1995年10月1日  長野県南佐久郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花 2017年10月9日  福島県双葉郡
     中下・花、実 1995年10月1日  長野県南佐久郡
     左下・果実 2017年10月9日  福島県双葉郡
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     秋に花をつけるキケマンは、他にツルケマンがありよく似ているが、本種は花の黄色がより濃く、果実(刮ハ)の種子が1列に並び、ツルケマンのほぼ2列に並ぶという点が異なっている。
     長野県あたりの道路際には割合に多く、ほとんどが本種である。
     先般訪れた福島県南部では、原発事故のため避難が長引いた影響が、家屋敷も道端にも残る中、林縁のこの花だけが元気だった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ナガミノツルケマン2

花

花・果実

果実(刮ハ)