オサバグサ(筬葉草)

Pteridophyllum racemosum


オサバグサ1

  • 科名・属名 : ケシ科 オサバグサ属

  • 特徴 :
     草丈15〜25cmの多年草。
     葉は長さ10〜20cm、幅2.5〜3cm。深緑色で櫛の歯状に羽状全裂する。
     花は花茎の先に総状花序となり、細い花柄の先に疎らに花をつける。花弁は4個、白色で長さ約5mm。
     果実(刮ハ)は扁球形で2裂し、2個の楕円体の種子が入る。

  • 分布・生育地 :
     本州(中北部) (国外:日本固有)
     亜高山帯の針葉樹林下

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年6月26日  岩手県早池峰山
     中・群落    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 2015年6月1日  長野県北八ヶ岳
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     1属1種で日本特産種である。和名の筬(おさ)は、機織に使われるもので、葉の形が似ていることから付けられている。
     シダの葉のような特徴ある葉は、花のないときでもすぐに分かる。
     図鑑では少ないとあるが八ヶ岳には多く、針葉樹林下のコケの上に群生している。
     この写真は早池峰山の林下で撮影したが、6月の早池峰山は、森林限界の上ではヒメコザクラや高山植物が咲き出していて、上でも下でも撮影に忙しかった。

  • 葉

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オサバグサ群落

花