シマキケマン(島黄華鬘)

Corydalis tashiroi


シマキケマン

  • 科名・属名 : ケシ科 キケマン属
     注.APG分類では、学名(C. balansae)

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの2年草。
     全体に粉白色を帯び、無毛。
     葉は2回羽状複葉、広卵形で長さ8〜20cm。小葉はさらに深〜全裂し、裂片は広卵形で欠刻がある。
     花序は葉に対生し、淡黄色で長さ12〜18mm。距は短い。
     果実(刮ハ)は線形で真っ直ぐでくびれがなく、長さ3.5〜4.5cm、幅3.5〜3mm。種子の表面はレンズ状に盛り上がるが、突起はない。

  • 分布・生育地 :
     四国、九州、沖縄 (国外:中国(南部)、台湾
     沿海地の岩上

  • 花期 :   3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2014年3月20日  沖縄県糸満市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・果実    同  上
     右下・葉 2019年2月7日  沖縄県うるま市

  • 撮影記 :
     九州〜沖縄(四国でも見つかったそうだ)にかけての海岸近くに生える。
     この写真も、沖縄でよく出かける海岸の岩場に咲いていたものである。
     本州から九州の海岸には、よく似たキケマンが生えるが、本種は葉が卵形、果実(刮ハ)は線形でくびれがないといった違いがある。
     果実(刮ハ)の写真(左下)でもそのことがよくわかる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

果実