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- 科名・属名 : ケシ科 クサノオウ属
注.APG分類ではヤマブキソウ属(Hylomecon japonica)
- 特徴 :
草丈30〜50cmの多年草。
全体に軟らかく、縮れた毛がまばらにある。
根出葉は長い柄があり、奇数羽状複葉。小葉は5〜7個で、広卵形〜楕円形、さらに切れ込みと小さな鋸歯がある。
花は上部の葉腋から出た4〜6cmの花柄の先に1〜2個つき、径約4cm、花弁は4個、黄色で2〜2.5cm。
果実(刮ハ)は線形で長さ3〜5cm、径約3mm、直立する。
葉の形に変化が多く、
上部の葉が深く羽状に裂け、裂片にさらに深い切れ込みのあるものを、
●セリバヤマブキソウ(f. dissecta)(左下の写真)という品種になっている。
小葉の幅が細く、縁に規則正しい細鋸歯があるものを、
●ホソバヤマブキソウ(f. lanceoata)(右下の写真)という品種になっている。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:中国) 山野の林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1984年5月20日 茨城県筑波山 中上・花 2015年4月17日 熊本県阿蘇 中下・果実 2017年5月3日 東京都八王子市 左下・セリバ 1984年5月20日 茨城県筑波山 (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉 2015年4月17日 熊本県阿蘇 右下・ホソバ 2003年4月28日 岡山県阿哲郡 (右下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
同じ頃咲くヤマブキような色の花を咲かせることから和名が付けられている。
ただヤマブキは木本、それにバラ科と異なるうえ、花弁は5個なのに対し、この花は径4cm程度とより大きく、花弁も4個の草本植物である。
明るい新緑の林下で群生していることが多く、この花の群落に出会うと遠目にも林下がパッと明るく見える。
葉の形に変化が多く、葉が切れ込むセリバヤマブキソウ(左下の写真)などの品種とされている。
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