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- 科名・属名 : キブシ科 キブシ属
注.APGV分類ではキブシと分けず、学名(S. praecox)
- 特徴 :
高さ3〜7mの落葉低木。
キブシの変種で、枝が太く、葉が典型的な個体では、三角状卵形でやや厚く、長さ10〜15cm。果実もやや大きく、長径で15mm以上になる。
分布域も関東や伊豆諸島、東海地方の海岸近くに生えるとされている。
ただ、APGV分類(改訂新版「日本の野生植物3」(平凡社刊))では、本種の特徴とされる、小枝は太く、葉はやや厚く大型、果実がやや大きいなどの違いは連続的で、キブシと区別できず、ナンバンキブシとともに同一種としている。
- 分布・生育地 :
本州(関東・伊豆諸島、東海地方) (国外:日本固有) 海岸近く
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年3月31日 静岡県下田市 中上・全体2 1998年4月12日 静岡県田方郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1996年3月31日 静岡県下田市 左下・果実 2003年7月19日 東京都伊豆諸島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
春まだ浅い3月、伊豆半島南部の沿海地にカンアオイ類の撮影に訪れた。
目的のカンアオイ類を見つけて撮影し、一息ついて頭上を見上げるとキブシの花が咲いていた。
まだ葉を伸ばす前で、葉の大きさなどの確認できなかったが、生育地などから本種と判断した。
しかし、特徴欄にも記したが、キブシとの変化は連続的で、ナンバンキブシなどとともに区別できず同一種という考え方もある。
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