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- 科名・属名 : キンポウゲ科 トリカブト属
- 特徴 :
草丈60〜200cmの多年草。
茎は斜上して曲がって先端は垂れ、無毛。下部の葉腋に無性芽(むかご)がつく。
根出葉は開花時にはなく、茎葉は腎円形で長さ7〜21cm、幅8〜22cm。5〜7中裂し、裂片はさらに浅裂するか鋸歯があり、欠刻片または鋸歯は卵形〜披針形、幅5〜10mm、両面無毛。葉柄は長さ3〜10cm。
花は長さ5〜22cmの散房状〜総状花序に2〜15個つき、淡青紫色〜青紫色、長さ3.5〜4.5cm。花柄は長さ2〜8cm、無毛。上萼片は僧房形、長さ2〜6cm、幅1.6〜2.4cm。花弁は無毛、舷部は長さ1.2〜1.9cm、距に向かって細くなり、距は太く長い。唇弁は長さ2〜6mm、先端は2裂し反り返る。雄しべは普通無毛、時に有毛、雌しべは3個、無毛あるいは斜上毛がある。
果実(袋果)は長さ1.5〜2.2cm、斜開し、種子は長さ約4mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方北部) (国外:日本固有) 渓流沿いの林縁
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
2016年8月24日 群馬県利根郡 中・全形2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前この花にチャレンジした時は、わずか1輪が咲き始めたばかり、不満足な写真だったが止むを得ずアップしていた。
十年以上振りに訪れた今回は見事に花が咲きそろいっていて、思う存分撮影した。
茎の下部の葉腋に無性芽(むかご)がつくことが特徴で、関東北部の渓流沿いに生える。
参考にしているある学名の図鑑ではサンヨウブシと同一種とされていたが、茎の下部の葉腋に無性芽(むかご)がつくことや葉の切れ込みが深く別種、という改訂版「日本の野生植物2」の考え方に基づき、ここでも別種とした。
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