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- 科名・属名 : キンポウゲ科 カラマツソウ属
- 特徴 :
草丈50〜120cmの多年草。
茎は直立して上部でよく枝分かれし、毛や腺毛はない。
根出葉は花期には枯れ、茎葉は3〜4回3出複葉、小葉の葉身は卵形〜広卵形〜扇形、長さ1〜7cm、幅1〜4.5cm。先が3つに浅く裂け、全縁で無毛。托葉と小托葉は膜質で暗褐色、全縁。
花序は散形〜複散形花序で長さ2〜15cm、花は径約1cm。花弁はなく、萼片は広楕円形、白色〜淡紫色を帯び、長さ約4mmで早落性。雄蕊は8〜20個と多く、長さ6〜8mm、葯は黄白色、花糸は先が根棒状に肥大する。
果実(痩果)は7〜15個、楕円形で長さ7〜8mm、先は円頭〜やや鋭頭、3〜4本の翼があり、長さ4〜10mmの柄があり下垂する。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州 (国外:日本固有) 山地〜高山帯の草原、林内
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1980年7月30日 北海道大雪山 中上・全体2 2018年7月19日 長野県栂池 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2013年7月28日 長野県霧ケ峰 左下・花 2014年7月21日 同 上 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
この仲間は似たものが多く、花序の着き方や果実(痩果)の形などで同定する。
本州から北海道にかけての草原や林内のカラマツソウは、本種かミヤマカラマツであることが多く、本種の方が葉が丸い。
普通、花の撮影は斜め上から撮影する場合が多いが、大雪山の林下で見たこの花は、木漏れ日があたり葉の緑が鮮やかで、下から撮影した。
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