ミヤマカラマツ(深山唐松)

Thalictrum filamentousum var. tenerum


ミヤマカラマツ1

  • 科名・属名 :
     キンポウゲ科 カラマツソウ属
     注.APG分類では(tuberiferum var. tuberiferum)

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     根出葉は2〜3回3出複葉、小葉は長さ1.5〜8cm。基部は切形〜円形、幅と長さはほぼ同じで切れ込みは大きく、裏面は灰白色。根出葉にはは長い葉柄がある。茎葉は2〜3個、葉身は楕円形で小型、切れ込みがあり、托葉も小托葉もない。
     花は散房花序となり、白色または淡紫色で、径約8mm、萼片は4〜5個、花時には落ちる。
     果実(痩果)は倒卵状披針形で2〜7個、長さ約4mm、両側に細い3条があり、花柱は短い。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:アムール、中国(東北部)、朝鮮)
     山地の林下

  • 花期 :  5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1996年7月14日  群馬県谷川岳
     中上・全体2 2018年7月22日  山形県月山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2015年7月24日  高知県吾川郡
     中下・花2 2019年7月26日  群馬県尾瀬
     左下・若い果序、右上・葉    同  上

  • 撮影記 :
     やや標高ある山地や亜高山の林下、林縁で見られる。中部以北の山地ではカラマツソウとともによく見られる。
     この写真を撮影した谷川岳は遭難の多い山で有名で、岩壁登攀ならともかく、花を見るなら色々な種類が見られて楽しい山だ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ミヤマカラマツ2

花1

花2

若い果序