キイセンニンソウ(紀伊仙人草)

Clematis ovatifolia


キイセンニンソウ

  • 科名・属名

  •  キンポウゲ科 センニンソウ属

  • 特徴

  •  つる性の半低木。
     葉は2回3出複葉で、小葉は卵形〜卵状長楕円形、先は鋭頭で光沢がある。葉柄と小葉柄には関節があり、乾くとそこから離れ落ち黒変する。
     花は円錐状集散花序となり多数つき、白色で径2.5〜3cm。萼片は4個、倒披針形で先は鋭く尖り、縁には白い毛が密生する。雄しべは無毛。

  • 分布・生育地

  •  本州(紀伊半島南部)、九州(熊本県)
     林縁

  • 花期
  • : 8月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年8月11日 和歌山県
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  交通網が発達して便利になったとはいえ、紀伊半島の先端部は東京から遠い。前年は出かけることができず、今年こそはと前夜の便で紀伊半島へ向かった。
     植林地をうねりながら上がる林道際、点々とセンニンソウが咲いている。花だけ見てもセンニンソウとの違いはわかりにくい。
     よく見ると葉柄に節がある。葉が枯れるとこの節から落ちるとのことで、センニンソウにはこの節がない(比較はこちら)。花期も半月くらい早く、葉は枯れると黒変することも特徴のようだ。。
     また、高所まで這い上がるのも特徴らしく、10m近い杉の木のてっぺんで白い塊を見せている株もあった。

    同じ科の仲間の花
花序

葉