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- 科名・属名 : キンポウゲ科 センニンソウ属
- 特徴 :
つる性の木本。
茎は緑色で疎らに毛がある。
葉は対生、1回3出複葉〜羽状複葉、時に2回3出複葉、小葉は卵形〜卵円形、時に線状披針形〜線形、長さ3〜11cm、幅(0.3〜)2〜8cm。先端は小さく突出し、全縁。質は厚くてやや光沢がある。葉柄は長さ2〜6cm。
花は枝先や葉腋から大きな円錐状の集散花序を出して多数つくか、集散状に2〜3個つき、径2〜4(〜6)cm、上向きに咲く。花弁はなく、花弁の萼片は4個、倒披針形で先端は鋭形、白色で長さ1〜1.5cm、幅0.4〜0.5cm、平開する。白色で乾くと黒色になり、背面に柔らかい毛がある。雄しべは多数、長さ8〜18(〜25)mm。
果実(痩果)は楕円状卵形、長さ7〜10mm。花後、残存花柱は2.5〜3(〜4)cmに伸び、銀白色の長毛が密生する。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾) 日当たりのいい林縁、草地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年8月28日 八王子市高尾山 中上・全体2 1993年8月21日 茨城県水海道市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2005年8月28日 八王子市高尾山 左下・果実 2014年11月7日 千葉県清澄山 右上・葉 2005年8月28日 八王子市高尾山 右下・葉(裏) 2018年9月13日 鹿児島県南さつま市
- 撮影記 :
同じように広く分布し、よく似たボタンヅルは、葉が裂け鋸歯があるので区別できる。
センニンソウ属は、花が終わると毛のような実をつける。
本州にはこの仲間はそう多くないが、琉球列島には春先に咲くものから、萼片が紫色のものまで何種も知られている。
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