コウヤハンショウヅル(高野半鐘蔓)

Clematis obvallata


コウヤハンショウヅル1

  • 科名・属名

  •  キンポウゲ科 センニンソウ属

  • 特徴

  •  つる性の半低木。
     葉は1回3出複葉で、小葉は卵形。先は鋭く、縁には鋸歯がある。
     花はハンショウヅルに似ているが、小苞(花柄についた2個の傘のようなもの)の先の部分が短く、小苞と花(萼片)が接近してつく。
     小苞は広楕円形〜倒卵形で、長さ13〜20mmと大きく、萼片の3/4程度を覆う。
     萼片は4裂し、先は反曲する。
     萼片と小苞は全体または一部が紫褐色になる。

  • 分布・生育地

  •  本州(紀伊半島) 林縁や林中

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年6月3日 和歌山県高野山
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  萼片の上に苞(小苞)が付くのが特徴と知っていたが、苞がこんなに大きく帽子のように萼片を覆うとは思ってもいなかった。
     この小苞の長さの違いで、シコクハンショウヅル、イヨハンショウヅルと分けられるので、この大きさは重要だ。
     蔓も太く、樹上まで長く伸び、梢近くに多くの花を咲かせていた。図鑑には「つる性の小低木」と書いてあって記述どおりであるが、実際に見ると想像していたイメージと大きく異なっていた。
     こんなことはよくあり、写真や図版による植物図鑑の意味もそこにあると思うし、個人的にもできるだけ多くの植物を撮影し知ってもらいたいと思っている。

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コウヤハンショウヅル2

花アップ