ハンショウズル(半鐘蔓)

Clematis japonica


ハンショウヅル

  • 科名・属名
  • : キンポウゲ科 センニンソウ属

  • 特徴

  •  つる性の木本植物。
     葉は対生し3出複葉で、小葉は倒卵形、長さ3〜8cm。先は尖り上部に鋸歯があり、3〜5脈が明瞭。
     花は鐘形で下向きに1個つき、花弁のように見える萼片は4枚、紫褐色の釣鐘形、縁に白い細毛が密生し、長さ2.5〜3cm。花柄は6〜12cmで葉より長く、花柄につく小苞が中ほどより基部に着くのが特徴。
     果実(そう果)は長卵形、長さ約6mm、花柱が花後伸び、長毛が密生する。

  • 分布・生育地

  •  本州、九州  林縁や林中の木に巻きつく

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  1985年6月1日 山梨県山中湖畔
     中・花 2013年5月17日 東京都高尾山
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  山麓の林縁に蔓をからませて咲いている。あまり花弁が開かず、触ってみるとかなり硬い。
     この仲間は花弁がなく、萼片が4個あって花弁のように見えるのが特徴である。
     地理的変異が多く、シコクハンショウヅルコウヤハンショウヅルケハンショウヅルなどの変種があり、花柄につく1対の小苞の位置が同定の決め手である。
     ただ、関東地方にはこの種しか知られていないので、間違えることはない。

    同じ科の仲間の花
花

葉