クロバナハンショウヅル(黒花半鐘蔓)

Clematis fusca


クロバナハンショウヅル

  • 科名・属名
  • : キンポウゲ科 センニンソウ属

  • 特徴

  •  草丈1mになるつる性の多年草。
     茎の下部は木化し、発育が良いと先はつる状に伸びるが、悪いと直立する。
     葉は対生し、羽状複葉で小葉は5〜9枚、頂小葉は巻きひげになる。小葉は狭卵形〜広卵形、全縁で時に2〜3中裂する。
     花は葉腋から花柄を出して1個つき、径1.5〜2cm、花弁はなく花弁状の萼片は4枚、暗紫色で厚く先は広がらない。外側に暗紫色の軟毛を密生する。雄しべと雌しべは多数ある。
     果実(痩果)は広卵形、長さ約5mm、花柱は2.5〜3cmあり、黄褐色の毛が羽毛状に密生する。

  • 分布・生育地

  •  北海道  湿った草地、湿原

  • 花期
  • :   7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1999年7月11日  北海道常呂郡
     中、左下・花 2014年7月8日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  北海道の海岸や林縁に生えるハンショウヅルの仲間である。
     名前は黒花であるが、写真でもわかるとおり黒色というより茶色掛かった小豆色の花である。
     札幌市近郊のある山では、沼のほとりにイトキンポウゲが、山側の草地にこの花が咲いていた。ただ、株も貧弱で数も少なかった。
     ある年、道東の海岸の草原に行ったところ、この花が群生しており数が少ない花だと思っていただけにびっくりした。

    葉

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花1

花2