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- 科名・属名 : キンポウゲ科 センニンソウ属
注.APG分類では、学名(C. stans var. stans)
- 特徴 :
草丈50〜100cmの低木。
茎は直立して淡紫褐色、疎らに屈毛があるか無毛。
葉は対生し、1回3出複葉、小葉は広卵形〜卵形、長さ5〜14cm、幅3〜11cm。3浅裂して粗い鋸歯があり、先は尖る。葉柄は長さ4〜20cm。
花は茎の先端や葉の腋に花序を伸ばし、下向きに淡青紫色の花を多数つける。花弁状の萼は4個、外面に絹毛がある。雌花は筒状壷形、長さ1〜2cm、萼片は180度まで緩やかに反曲し、雄しべはないか不稔。雄花は壷状、長さ0.8〜1.6cm、萼片は360度まで強く反曲し、雄しべは長さ約5mm、葯は長さ2.5〜3mm、花糸は葯とほぼ同長。
果実(痩果)は倒卵形、長さ2〜3.5mm。
花がピンク色になるものもあり(左下の写真)、
●モモイロクサボタン(f.rosea)という。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜本州 (国外:日本固有) 山地の林縁や草原
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1983年9月23日 埼玉県秩父郡 中・全体2 2010年9月18日 神奈川県箱根 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・モモイロ 1995年9月2日 長野県下伊那郡 右下・葉 2017年9月15日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
夏から秋の初めにかけて林縁などでよく見かける。
葉が牡丹に似ていることから和名が付けられている。
花は比較的小さいが、先の反り返った花がまとまって咲き、なかなか雰囲気のいい花である。
四国、九州のものは花糸が葯より長くツクシクサボタンという亜種になっている。
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