ナンタイブシ(男体附子)

Aconitium komatsui


ナンタイブシ

  • 科名・属名 :
     キンポウゲ科 トリカブト属
     注.APG分類では(zigzagu var. komatsui)

  • 特徴 :
     草丈80〜170cmの多年草。
     茎は曲がり、ほとんど無毛。
     葉は中部の茎葉は円心形で5深裂し、長さ9〜17cm、幅10〜19cm。裂片は披針形で鋭く尖る欠刻状の鋸歯があり、辺縁を除いて無毛。
     花は総状〜散房花序となり、長さ4〜4.8cm。萼片は青紫色で5個、頂萼片はかぶと状になり、2個の側萼片は円形〜倒卵形、下萼片は2個で楕円形〜長楕円形、外面はほとんど毛がない。花弁は2個で頂萼片の内側に隠れる。雄しべは有毛。花柄は長さ1.5〜3cm、無毛。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方北部) (国外:日本固有)
     温帯〜亜高山帯の林縁、林内

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年8月24日  群馬県前橋市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     希少なシダやホシクサの仲間が見られるという花仲間からの誘いで群馬県のある山に出かけた。
     目的の植物を撮影し道路まで戻ると、グミの仲間がわずかながら実をつけていて喜んで撮影していると、仲間が咲き始めのトリカブトを見つけた。
     花柄を見ると無毛、先ほど見た花柄に曲がった毛が生えるヤマトリカブトとは違う、花仲間が本種だと同定し、これまた未撮影の花で大喜びした。

  • 葉

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花

花柄