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- 科名・属名 : キンポウゲ科 カラマツソウ属
- 特徴 :
草丈60〜80cmの多年草。
根は紡錘上に肥厚せず、茎は直立し、無毛。
根出葉は2〜3回3出複葉、小葉は広卵形〜卵状菱形、長さ幅とも1〜8cm。先は粗い鋸歯があり、基部は深い心形〜切形。葉脈は下面に隆起せず、両面無毛。葉柄は長さ7〜25cm。茎葉は対生し、単葉〜2回3出。
花は散房状、径2〜9cm、花弁はなく、萼片は楕円形、長さ約3mm、白色〜淡紫色で早落性。雄しべは長さ約6mm、葯は長さ約1mm、白色、花糸は根棒状で花糸より2〜4倍幅広い。花柄は長さ0.5〜1.5cm。
果実(痩果)は三日月形、扁平で3脈があり、柄の長さは約1.5mm。
- 分布・生育地 :
九州(長崎県) (国外:朝鮮、中国(東北部)、ロシア(沿海地) 日当たりのいい岩上、林縁
- 花期 : 6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年6月16日 長崎県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前手に入れた長崎県平戸島の植物誌に、カラマツソウ属で未見のこの花とムラサキカラマツが記載されていて、いつか出会いたいものだと思っていた。
どんな花かよく分からなかったが、平凡社の改訂新版「日本の野生植物2」にこの花の記述や写真があり、やっと詳細が分かり、花期と思われる6月中旬現地を訪れた。
図鑑にはこの花の自生地は「日当たりのいい岩上、林縁」であるが、平戸島の自生地は「南向きで常に水が滴るような場所」にあり、ムラサキカラマツは「東向きの斜面でやや乾燥気味でよく霧がかかる場所」と書かれていたが、その通りの場所に少数の花が見られた。
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