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- 科名・属名 : キンポウゲ科 キンバイソウ属
注.APGV分類では、学名(T. rebunensis)
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
葉は腎円形、径6〜11cm、3全裂し、裂片は3浅裂し、さらに切れ込み、鋸歯は長卵形。葉柄は長さ11〜17cm。
花は茎頂に1個つき、橙黄色で、径4〜5.5cm。花柄は長さ3〜5(〜6)cm。花弁状の萼片は5〜13個、倒卵形であまり平開せず斜上する。花弁は11〜12個、萼片よりわずかに濃い橙黄色、狭卵状披針形で、長さ11〜15mm、先は鈍頭〜円頭〜切形、舷部は肥厚し、やや肉質。蜜腺は小さなポケット状、径約1mm。雌しべは30〜40個、雄しべは多数、長さ9〜13mm、葯は長さ2〜3mm。
果実(袋果)は16〜31個、緩やかに外曲するか斜上して曲がらない。竜骨は発達し、明瞭。
- 分布・生育地 :
北海道(礼文島) (国外:日本固有) 中性草原
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1983年6月12日 北海道礼文島 中・全体2 1986年6月12日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1983年6月12日 同 上 右下・葉 1982年6月18日 同 上
- 撮影記 :
6月の礼文島はまさに花の浮き島で、有名な桃岩周辺も色々な花が咲き乱れるが、この花もその一つである。
知床灯台の方へ散策してみると、草原のお花畑の向こう、海上浮かぶ端正な利尻岳の姿が美しい。
そんなお花畑の中でこの花は萼片の数が多い重量感のある花を見せてくれる。
チシマノキンバイソウに似て同一種とされたこともあるが、萼片の数が多く、内側の萼片は斜開し、花はボウル形、花弁は雄しべより長いなどの点で別種とされた。
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