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- 科名・属名 : キンポウゲ科 イチリンソウ属
- 特徴 :
草丈5〜50cmの多年草。
根茎は円柱形、地中に匐枝を出して繁殖し群生する。
茎は直立し、上部に開出気味の毛がある。
葉は1回3出複葉、根出葉は花時も残り、2〜5個、小葉は広菱形〜広倒卵形、長さ1〜5cm、幅0.5〜4cm。3深裂するか粗い鋸歯があり、上面または両面に伏毛がある。葉柄は長さ2〜27cm、やや開出する毛が疎らにある。
茎葉は3個が輪生し深く裂け、さらに欠刻し、やや伏毛がある。葉柄は長さ0.2〜1.5mmと短い。
花は2〜4個、散形花序となるか単生し、白色で径0.8〜2cm。花弁はなく、花弁状の萼片は5個、楕円形〜倒卵形、長さ5〜10mm、幅2.5〜6mm。花柄は長さ0.6〜6cm、伏毛かやや開出毛がある。
雄しべは多数あり、長さ3〜5mm、葯は黄色。雌しべも多数ある。
果実(集合果)は卵状、径約6mm。痩果は卵状、長さ約4mm、斜上する短毛が密生する。
- 分布・生育地 :
本州(中部以北)〜北海道 (国外:朝鮮(済州島)、台湾、中国(東北部) 温帯上部〜亜寒帯の林下や林縁
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1984年6月17日 山梨県東山梨郡 中・全体2 2017年5月28日 群馬県前橋市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ニリンソウとも少し違うなと撮影し、図鑑を見て初めてこの花の存在を知った。
イチリンソウニリンソウに比べるとはるかに深山に生育し、見かけることはそう多くないが、自生地では群生していることが多い。
サンリンソウ(三輪草)というから三つ花をつけるのかというとそうではなく、ニリンソウとの違いは、花が2cm以下と小さく、地中に匐枝を出す点が異なる。
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