シコクバイカオウレン(四国梅花黄蓮)

Coptis quinquefolia var. shikokumontana


シコクバイカオウレン1

  • 科名・属名
  • : キンポウゲ科 オウレン属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。
     最近、本州産の亜種として発表された種である。
     本州のバイカオウレンは、花弁の舷部が浅い杯状で、花柱が直立するのに対し、この花は、舷部がコップ状、花柱は強く反曲する点が異なるとされている。

  • 分布・生育地

  •  四国  山地の針葉樹林下

  • 花期
  • : 2〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年5月1日 徳島県剣山
     中 2013年2月9日 高知県高岡郡
     下左・花 2010年5月1日 徳島県剣山
     下右・葉 2013年2月9日 高知県高岡郡

  • 撮影記

  •  4月末、四国剣山で季節外れの雪に見舞われながら撮影したが絵にならず、翌年GWに再チャレンジし何とか花を撮影した。
     その後、2月初めに低地に咲くタイプを高知県で撮影したが、標高が違うとはいえあまりの花期のズレに驚いた。
     最近、2〜3月に咲く低地のタイプと、剣山のような高山に咲く花は遺伝子が異なり、ツルギバイカオウレンと名づけられたと聞くがどうなんだろうか。
     しかし、「花弁の舷部がコップ状で、花柱が強く反曲する」というのがバイカオウレンとの違いとされているが、花を見る限りその違いは感じられない。
     花仲間にもそういう意見を持つものが多く、ある方から「色んな時期に観察すると、花弁の舷部がコップ状になるのは花の末期で、それはバイカオウレンも同じ」という話を聞いたが・・・。

    葉

    同じ科の仲間の花
シコクバイカオウレン2

花