シコクブシ(四国附子)

Aconitum grossedentatum var. sikokianum


シコクブシ1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 トリカブト属
     注.APG分類では、カワチブシと同一種の扱

  • 特徴 :
     長さ80〜150cmの多年草。
     カワチブシの変種で、茎は曲がり葉の切れ込みが深くてほとんど3全裂し、裂片は披針形〜線状披針形に欠刻する。
     花序は総状または散房状で1〜10個つき、花冠は青紫色、長さ3〜5.5cm。花柄と上萼片は無毛。

  • 分布・生育地 :
     四国 (国外:日本固有)
     温帯林の林下、林縁

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2011年9月18日  徳島県名東郡
     中上 1987年8月21日  徳島県剣山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花、下上・淡色花 2015年9月28日    同  上
     下左・花柄、下右・葉 2011年9月18日  徳島県名東郡

  • 撮影記 :
     初めて四国の山に出かけたのは剣山だった。当時はそれほど有名ではなかったキレンゲショウマも撮影した。
     本州とは異なる四国の高山の植物との出会いは新鮮だった。
     この花も本州にも分布するらしいが、出会ったのは初めてだった。
     ただ、当時は知識が少なく、変種になっている花に出会いながら撮影しなかった花も少なからずあった。
     2011年、徳島県の山中で久し振りに出会い、今度は花柄や葉もしっかり撮影した。
     最近APG分類に従った図鑑を見たら、この花はカワチブシと同一種とされ、葉が深裂し、欠刻片が披針形となるものをシコクブシと呼ぶとされている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
シコクブシ2

花

淡色花

花柄