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- 科名・属名 : キンポウゲ科 オダマキ属
- 特徴 :
草丈10〜120cmの多年草。
茎は上部でよく分枝し、無毛または有毛。
葉出葉は2〜3個、2回3出複葉、長さ、幅とも2〜12cm、小葉は倒卵状菱形〜広倒卵状菱形、長さ0.8〜6.5cm、幅0.6〜8cm。3中裂〜深裂し、縁には卵形の鋸歯がある。葉柄は長さ3.5〜35cm。茎葉は2〜4個、長さ0.5〜12cm、幅1〜15cm、3全裂〜3裂。
花は総状花序になり普通3〜5個、稀に1個つき、径3〜3.5cm。花弁は5個、舷部は楕円形、長さ0.6〜1.7cm、淡黄色で先端は円形〜切形、距は紫褐色で先端は曲がらないかわずかに内曲し、長さ1.5〜2.5cm。萼片は5個、狭卵形で長さ1.2〜2.5cm、紫褐色で先は尖る。
果実(袋果)は5〜7個、長さ2〜3cm、直立し、開出毛がある。
花全体が黄色になるものを、
●キバナノヤマオダマキ(f. flavenscens)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:日本固有) 山地の林縁、草地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2008年8月3日 群馬県尾瀬ヶ原 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花1 2017年7月13日 岐阜県大野郡 中中・花2、中下・果実(袋果) 同 上 左下・キバナノヤマオダマキ 2004年7月19日 長野県八ヶ岳 (左下は詳細写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2017年7月13日 岐阜県大野郡
- 撮影記 :
高い山の中腹や山地の林縁などで普通に見かけることが多い。
撮影初期の貧弱な株の写真しかなかったので、2004年、わざわざこの花を撮影に八ヶ岳まで出かけた。
八ケ岳はキバナノヤマオダマキと呼ばれるタイプの黄色の花が登山道脇には点々と咲いており、標高を上げるに従いだんだん花期も良くなってきた。
距が紫のタイプの方が基本であるが、こちらの花の方が少ない気がするし、群生を見るのは圧倒的にキバナの方だ。
よく似た花にオオヤマオダマキがあるが、距が強く内曲する点が異なる。
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