ハマナツメ(浜棗)

Paliurus ramosissimus


ハマナツメ

  • 科名・属名 :
     クロウメモドキ科 ハマナツメ属

  • 特徴 :
     高さ約3mになる落葉低木。
     枝はやや匍匐性で、幼木には托葉の変化した刺がある。
     葉は普通互生し、広卵形〜卵円形で長さ3〜6cm、幅2.5〜4.5cm。先は鈍円頭、3脈が目立ち、縁には細かな鈍鋸歯がある。表面は滑らかで裏面脈上に軟毛が残る。葉柄は長さ4〜6mm。
     花は枝の上部の葉腋に集散花序になって小さい花が数個つき、淡緑色で径約5mm。花のように見えるのは三角形の萼片で5個あり、花弁は萼片より短く、雄しべを伴い強く反り返る。花床は平らで広い。
     果実(核果)は倒円錐形で径1〜2cm。白茶色の短毛が密生する。

  • 分布・生育地 :
     本州(東海地方以西)〜沖縄
     沿海地の湿地

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年7月25日  徳島県
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     目的のシダは増水した川が渡れず断念、咲いているだろうと思った樹の花はまだ蕾、ガッカリして暑さが一層身にしみる。
     次の目的地に向かう途中、徳島県の南部の海岸を走っていると、花仲間がこの花のことを持ち出してきた。
     西表島でよく似た(ただし属は違う)ヤエヤマハマナツメを見ていたものの、本土にあるこの花はまだ見たことがなかった。
     花には少し早いかなと思いつつ立ち寄ってみると、少し花が咲き始めていて、落ち込んでいた気持ちがかなりカバーされた。

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花

花序