サワグルミ(沢胡桃)

Pterocarya rhoifolia


サワグルミ1


  • 科名・属名 : クルミ科 サワグルミ属

  • 特徴 :
     高さ10〜20(-30)mの落葉高木。
     幹は径20〜30cmで太いものは1mになる。樹皮は暗灰色で、成木になると縦に長く裂け、枝には大きな葉痕が残る。  花は雌雄同株、新枝の先に雌花序が、その下の葉腋から雄花序が垂れ下がる。雄花序は長さ5〜10cm、雄花は黄緑色、1個の披針形の苞と上部に2個の小苞がつき、1個の花被片の中に雄しべは8〜13本ある。雌花序は長さ10〜20cm、疎らに多くの雌花がつき、雌花は長さ約3mm、苞は披針形長い毛が密生し、下面に2個の小苞と筒状の花被がつく。苞と花被片花柱は2裂して反り返り、赤色。花序軸や小苞、花被片の背面には油点が密生する。
     果実(堅果)は長さ30〜40cmの果穂に10〜30個つく。果実には小苞が発達した長さ幅とも約1.5cmの翼があり、7〜8月に熟し、長さ約8mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:中国(山東省))
     山地の沢沿いの砂礫地

  • 花期 :  4(末)〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年4月24日  愛知県豊田市
     中上・花序    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花 2023年4月27日  東京都奥多摩
     中下・全体3(果時) 2017年7月9日  山形県最上郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     (中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下中・若い果穂、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ある花の撮影のため山形県まで足を伸ばし、帰る途中山側の岩場にヤマスカシユリの咲いているのを目にした。
     車に注意しながら撮影し、一息ついて反対側の沢を眺めると、対岸に多くの果穂をぶら下げたこの花が目に入った。
     残念ながら花の時期ではなかったが、調べると花の時期より伸びたる果穂と、大きな翼を持つ果実の時期の方が、この植物の特徴的な姿のような気がした。
     その後花も撮影したいと気を付けていて、やっと花も撮影することができた。
     サワ(沢)と名がついていうように、どこでも沢の上に枝を広げていた。

  • 葉 同じ科の仲間の花
サワグルミ2(開花前花序)

花

全体3(果時)

若い果穂