ヤマスカシユリ(山透百合)

Lilium maculatum var. monticola


ヤマスカシユリ1

  • 科名・属名 : ユリ科 ユリ属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     根茎は卵形で白色。
     葉は多数つき、披針形で長さ4〜10cm、無柄。
     花は茎頂に上向きに1〜数個咲き、花被片は橙赤色で濃色の斑点があり、長さ7〜10cm、先は軽く反り、下部は狭くなって各片の間に狭い隙間がある。花柄や蕾には綿毛がない。雄しべは雌しべより短く、葯は赤褐色、花柱は子房より長い。
     果実(刮ハ)は倒卵状楕円形、長さ4〜5cm。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北地方(除く青森)、新潟、長野県) (国外:日本固有)
     深山の岩場、崖

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年7月9日  山形県最上郡
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     山形県北部に着生ランを撮影に行った帰り、山中を走る広い道路を走っていると、道端の崖に橙色の花が群生しているのが目に入った。
     同行の地元の方に聞くと、「ヤマスカシユリ」とのこと。これまで東北のいくつかの山で空振りし、探していた花だった。
     早速車を止め、道路際から見上げながら撮影する。時々車が通り、そのたびに三脚をどかしながらの撮影となった。
     和名の通り「山に生えるスカシユリ」で、日本海側に分布する通称イワユリ系の花だ。
     違いは、花柄や蕾に綿毛がなく、花被片の先は軽く反り、下部の隙間が狭いこととされている。

  • 葉

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ヤマスカシユリ2

花1

花2