イトスナヅル(糸砂蔓)

Cassytha pergracilis


イトスナヅル1

  • 科名・属名 : クスノキ科 スナヅル属

  • 特徴 :
     つる性の寄生植物。
     茎は帯赤色で、太さ0.3〜。5mmと細い。よく分枝して他のものに絡みつき、草質で無毛。
     葉は鱗片状に退化している。
     花は長さ約1cm程度の穂状花序の先にまばらに2〜3個つき、淡紅色を帯びた乳白色で径約1mm程度。花軸は径約0.3mmで粗毛を散生する。
     果実は卵状楕円形で長さ約3mm、先はやや鋭頭、緑熟する。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:日本固有)
     山地の草地、林縁(オオマツバシバに寄生)

  • 花期 :   ほぼ1年中?

  • 撮影月日・場所 :
     2015年10月6日  沖縄県
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     沖縄県の小さな島だけに分布する寄生植物で日本固有。
     同じようにオオマツバシバに寄生するケスナヅルとは、この花の茎や花が赤味を帯び、茎はより細く花も小さいので一見して判る。
     沖縄のある島には両種が分布し、寄生する植物も同じことから、混生している姿も見ることもある。
     スナヅル属の仲間では、赤みを帯びる花や茎に加え、花も小さいことから可愛らしさは一番だ。

  • 果実

    同じ科の仲間の花
イトスナヅル2

花