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- 科名・属名 : クスノキ科 クロモジ属
- 特徴 :
高さ3〜15mの常緑高木。
幹は太いものでは40cmになり、樹皮は灰褐色で老木になると樹皮は不規則に薄く剥れる。
葉は互生、葉身は倒披針形、長さ6〜13cm、幅1.5〜2.5cm。先は鋭頭か少し突出し鈍頭、基部は葉柄に向かって次第に細くなり、縁は全縁。表面は緑色で無毛、裏面は粉白色を帯び、初め帯褐色の長毛があるが、後無毛になる。葉柄は長さ0.6〜1.8cm。
花は雌雄異株、葉の展開と同時に開花し、散形の花序が集まってつく。花被片は6個、楕円形で黄緑色、雄花では長さ約3mm、雌花ではやや小さい。雄花の雄しべは9個、雌花では1個の雌しべと9個の仮雄しべがある。花柄は長さ5〜10mm、小花柄は長さ8〜10mm、長毛が密生する。
果実(液果)は球形〜楕円形、径6〜7mm、9〜10月に赤熟する。果柄は長さ1.2〜1.5cm、淡紫褐色で先端は先の方へ太くなる。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川県以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国) 山地、丘陵
- 花期 : 4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年4月18日 大分県別府市 中上・全体2、中中・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2023年4月11日 同 上 右上・葉、右下・新葉 同 上
- 撮影記 :
ミツバツツジの仲間の撮影に訪れた春の九州、別府市の由布岳山麓でミツバツツジの仲間を見つけ撮影していると、芽吹いた若葉の基部に集まって咲くこの花が目に入った。
花の様子からクロモジの仲間ということは分かったが、この仲間は似たものが多く同定が難しい。
特にクロモジに似ていて、果実の時期なら色が違うので分かりやすいが、本種の小枝の色が淡褐色であることなどで判断した。
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