キンショクダモ(金色だも)

Neolistsea boninensia var. aurata


キンショクダモ(雄株)

  • 科名・属名 : クスノキ科 シロダモ属

  • 特徴 :
     高さ5〜15mの常緑中高木。
     葉は互生し枝先に集まってつき、葉身は長楕円形〜卵状長楕円形、長さ8〜18cm、幅4〜8cm。先はやや鋭頭、基部はくさび形、3行脈があり、全縁。若葉の両面は黄褐色の絹毛に覆われ、表面の毛は後に落ちるが、裏面の毛は遅くまで残る。葉柄は長さ2〜3cm。
     花は雌雄異株、花序は枝の下方、葉のない部分から上方の葉の間にかけ、淡黄色で散形に着く。雄花は雌花より大きく、花被片は4片に深裂し、長さ約3.5mm、花時に展開し、花糸は細く、花の外に高く突き出る。雌花は雄花よりやや小さい。花柄には黄褐色の毛が密生する。
     果実は楕円状球形、長さ1.2〜1.5cm、翌年の春に赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     伊豆諸島(新島)、小笠原諸島、九州(福江島)、トカラ列島以南、沖縄 (国外:台湾)
     山野

  • 花期 :   1〜3月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体(雄株) 2018年1月14日  沖縄県国頭郡
     中1・全体(樹形) 2018年11月2日  沖縄県西表島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・雄花 2018年1月14日  沖縄県国頭郡
     中下、雌花、以下全て(右下新葉を除き)    同  上
     右下・新葉 2018年11月2日  沖縄県西表島

  • 撮影記 :
     シロダモの変種で、シロダモの花が秋〜冬に咲くのに対し、本種では春に咲き、葉裏の黄褐色(金色)の毛が遅くまで残ることが違いとされ、それが和名の由来となっている。
     花よりも黄褐色(金色)の毛がよく目立ち、特に新葉の頃は緑色の葉の中で逆光に輝く様子は美しい。
     全体がいい状態で咲いている時期に出会わず、いい写真が載せられなかった。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    新葉

    同じ科の仲間の花
キンショクダモ(樹形)

雄花

雌花

花柄(雌花)

果実