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 科名・属名 : クスノキ科 クスノキ(ニッケイ)属
 特徴 :高さ4〜5mの常緑小高木。
 樹皮は赤褐色で若枝は緑色を帯びる。
 葉は互生、葉身は長楕円形、長さ5〜6cmでヤブニッケイより小型で円みがあり、岩石地や風衝地ではさらに小さくなる。先は鈍頭、基部はくさび形で全縁。質は革質で光沢があり、岩石地や風衝地では質が厚くなり、主脈や側脈は明瞭、両面無毛。
 花は枝先に花序を散形に伸ばし、淡緑黄色の小さな花をつける。小花柄は長さ1〜2.5cm、花柄は長さ1〜2cmで小花柄と同長かやや短い。ヤブニッケイでは小花柄が長さ1cm程度と短く、花柄が長さ3〜7cmと長い。
 果実(核果)は球形で、8月頃紫黒色に熟す。
 別名 オガサワラヤブニッケイ
 分布・生育地 :小笠原諸島 (国外:日本固有)
 日当たりのいい斜面、岩石地、風衝地
 花期 :   3〜4月
 撮影月日・場所 :上・全体1 2011年6月25日  東京都小笠原諸島
 (上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中・全体2、以下全て    同  上
 撮影記 :小笠原諸島の固有種の一つで、本州〜沖縄に分布しているヤブニッケイによく似ている。
 違いは特徴欄に記したが、葉が小さくて円みがあり、花序が繊細で小さく、小花柄が長く、花柄が短いこととされている。
 この写真は夏(6月末)に撮影したもので、花期は春なのでほとんど終わりかけ、さらに土壌の深い林内の株のため、葉も大きくヤブニッケイに似ていて本種の特徴があまり出ていなかった。
 そのことは残念だったが、小笠原諸島の固有種の花に出会えて嬉しかった。
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