ハマイヌビワ(浜犬枇杷)

Ficus virgata


ハマイヌビワ

  • 科名・属名 : クワ科 イチジク属

  • 特徴 :
  •  高さ3〜7mになる常緑低木〜高木。
     葉は2列互生し、葉身は楕円形で長さ7〜20cm、幅3〜8cm。先は短く尖り、基部は歪んだ鋭形、全縁で両面無毛、表面はやや照りがある。葉柄は長さ0.5〜1.5cm。
     雌雄異株で葉腋のこぶ状突起に1〜4個の花嚢をつけ、花嚢は球形で径5〜6mm、雄と雌の花嚢は同形。花嚢の柄は長さ4〜8mm。
     果実(果嚢)は球形で径約1cm、赤色〜暗紫褐色に熟す。

  • 分布・生育地 :
  •  九州(奄美大島以南)〜沖縄
     海岸近くの石灰岩地

  • 花期 :  不明(4〜5月?)

  • 撮影月日・場所 :
  •  2014年9月4日  沖縄県西表島
     中・花(果)嚢、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
  •  隆起珊瑚礁の海岸の岩場、岩間に生えるシダを撮影した後、何かないかと岩場の周囲を廻る。
     マングローブのオヒルギが生える入り江の奥、赤い実がついたこの樹が見えた。
     沖縄辺りではよく見かける実であるが、図鑑の記述を見ると奄美大島以南の琉球列島にしか見られないようだ。

    同じ科の仲間の花
花嚢

葉