オオバアコウ(大葉赤榕)

Ficus caulocarpa


オオバアコウ

  • 科名・属名 : クワ科 イチジク属

  • 特徴 :
  •  高さ10〜15mになる常緑高木。
     幹の周囲から気根を垂れる。
     葉は互生し、長楕円形〜楕円形で長さ10〜23cm、幅4〜8cm。先は短く尖り、基部は円形〜鈍形。質は薄い革質で両面無毛、全縁、側脈は9〜11対。葉柄は長さ4〜10cm。
     雌雄同株で葉腋に1〜4個の花嚢をつけ、1つの花嚢に雄花、雌花、中えい花がある。花嚢はやや平たい球形で径5〜6mm、花嚢の柄は2〜3mm。
     果実(痩果)は熟すと白緑色となる。

  • 分布・生育地 :
  •  沖縄(八重山列島)  海岸近くの林内

  • 花期 :  不明(1年中?)

  • 撮影月日・場所 :
  •  2012年11月26日  沖縄県西表島
     下・花(果)嚢    同  上

  • 撮影記 :

  •  短い柄はあるものの遠目には幹に直接花(果)嚢が着いているように見える面白い樹である。
     よく似た樹にアコウがあり、和名のようにこの樹の方が葉が少し大きい。ただ、花嚢は逆に少し小さい。
     それよりも大きな違いは葉の側脈の数で、写真でもわかるように本種は側脈が9〜11対あるが、アコウは6〜8対しかないので葉をよく見る必要がある。
     また、アコウが本土にもあるのに対し、この樹は沖縄でも八重山列島にしか分布しない。

    同じ科の仲間の花
果嚢