オオイタビ(大いたび)

Ficus pumila


オオイタビ

  • 科名・属名 : クワ科 イチジク属

  • 特徴 :
     常緑の藤本。
     茎から根を出し木の幹や崖をよじ登る。
     葉は互生し、楕円形〜広楕円形で長さ4〜10cm、幅3〜5cm。先は鈍形で基部は鈍形〜円形。質は厚く全縁、無毛、裏面はやや灰白色で葉脈が浮き出る。葉柄は長さ1〜2.5cm。
     雌雄異株で葉腋に1個ずつ花嚢を着け、花嚢は球形〜倒卵形で、雄と雌の花嚢は同形。
     果実(果嚢)は倒卵形で長さ3.5〜5cm、紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県以西)〜沖縄  樹幹や岩上


  • 花期 :  5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     1989年5月1日  鹿児島県奄美大島
     中・果嚢    同  上
     下・葉 2015年4月9日  鹿児島県黒島

  • 撮影記 :
     イタビとはイヌビワの別名で、それに似ていて大きな果嚢をつけることからこの和名がつけられている。
     図鑑には、本州(千葉県以西)〜沖縄にかけて分布していると書かれているが、花嚢を見かけるのは南の島ばかりだ。
     しかも、紫色に熟すのは10〜12月頃とあるが、南の島では春先に見ることが多かった。

  • 同じ科の仲間の花
果嚢

葉