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- 科名・属名 : クワ科 クワ属
- 特徴 :
高さ3〜15mになる落葉低木〜高木
葉は互生し、葉身は卵状広楕円形〜卵形で3〜5深裂するものまでいろいろあり、長さ6〜14cm、幅4〜7cm。先端は短く尾状に尖り、基部は切形〜浅い心形。質は薄く、縁には先の尖った粗い単鋸歯があり、表面脈上に短毛が散生し、裏面は脈上に短毛がある。葉柄は長さ2〜3.5cm。
雌雄異株まらに同株で、雄花雌花とも葉腋からでる花序につき花弁はない。雄花序は円筒形で長さ約2cm、幅約5mm、雌花序は球形または楕円形で長さ4〜6mm、幅約5mm。花柱は長さ2〜2.5mmで、1〜1.5mmの柄があり、柱頭は2裂する。
果実(集合果)は楕円形で長さ1〜1.5cm、赤色〜黒紫色に熟す。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 丘陵〜低山地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2013年4月11日 神奈川県川崎市 中・雄花 2015年5月11日 神奈川県箱根 下左・果実 2014年5月29日 神奈川県相模原市 下右・葉 2015年5月11日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
春、葉腋に雌雄異株で花をつけるが、気をつけていないと見逃してしまう地味な花だ。
気づくのは6〜7月の果実の頃で、赤と紫黒色の両方の色の果実がよく目に付く。
熟した果実は美味しく食べられるが、夢中になって食べていると指先が紫色に染まってしまう。
図鑑によっては沖縄などに分布するシマグワも同一という記述もあるが、ここでは別種の考え方を採った。

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