アカササゲ(赤捧)

Vigina vexillata var. tsusimensis


アカササゲ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ササゲ属

  • 特徴

  •  つる性の多年草。
     茎には褐色の毛が散生する。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は狭卵形で、長さ6〜12cm、幅3〜4cm、先は鋭尖頭で全縁。
     花は葉腋に長さ20cmもの総状花序となり、2〜4個つく。花は青紫色でのちに褐紫色になり、長さ、幅とも2.5〜3cm。竜骨弁の先端は長く伸びて嘴状になるが、回転はしない。
     果実(豆果)は線形で、長さ8〜11cm、褐色の毛が密生する。

  • 分布・生育地

  •  九州  川岸の草地や林縁

  • 花期
  • :  9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年9月29日  長崎県対馬
     中・花 2014年9月14日  大分県杵築市
     下左・果実 2007年9月29日  長崎県対馬
     下右・葉 2014年9月14日  大分県杵築市

  • 撮影記

  •  「午前中でないと色が褪せてしまう」と、朝、現地に着くなりこの花の自生地に向かった。
     マメ科には、午後になると閉じてしまう花がいくつかあることは知っていたが、ノアサガオのように色が変わる花があるとは思わなかった。
     現地では花の盛りはやや過ぎ、果実(豆果)も多数見られたが、淡いピンクの花が(図鑑では青紫色とあるが・・・)あちこちに見られた。このピンク色が午後になると白く変わってしまう(図鑑では褐紫色・・・)らしい。
     図鑑などの記述をもとにイメージしていた花よりずっと大きい立派な花で、小雨のぱらつく中ズボンを濡らしながら撮影した。

    葉

    同じ科の仲間の花
花

果実(豆果)