ボウコツルマメ(膨湖蔓豆)Glycine tabacina |
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つる性の多年草。 葉は3小葉からなり、小葉は長楕円状披針形が普通であるが時に卵形や線形もあるなど変化が多く、長さ1〜4cm、幅4〜10mm。先は鋭頭〜鈍頭、基部は円形〜くさび形、裏面には粗い毛が散生し、脈が著しく突出する。葉柄は5〜10mm。 花は葉腋から長さ1〜6cmの総状花序を出して4〜12花つけ、蝶形、淡青色〜紫色で長さ6〜7mm。旗弁は倒卵形、竜骨弁は長さ約2mm。 果実(豆果)は線形〜短長楕円形で、扁平、長さ1.2〜3cm、幅3〜4mm。4〜8個の種子が入る。 九州(沖永良部島)、沖縄(伊江島) 海岸近くの風障草原 2013年9月5日 沖縄県国頭郡 中上・群落 同 上 中上は拡大写真あり(写真をクリック) 中下・花、下左・果実 同 上 下左・葉 同 上 和名のように台湾の膨湖諸島(ぼうこ)に由来し、琉球列島の伊江島と沖永良部島だけに生育する変わった分布をしている。 文献によると近縁種はオーストラリアに分布しているようで、同じダイズ属のミヤコジマツルマメも限定された島にしか分布しないのは面白い。 ミヤコジマツルマメとの違いは、この花の小葉が長楕円状披針形であること、花が4〜12花と多数つくことがあげられている。 沖縄の自生地は海岸近くの風障草原で、地面を覆うように群生していて、もう果実をつけている株もあった。 同じ科の仲間の花 |
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