ミヤコジマツルマメ(宮古島蔓豆)

Glycine koidzumii


ミヤコジマツルマメ1

  • 科名・属名 : マメ科 ダイズ属

  • 特徴 :
     長さ20〜30cmになるつる性の多年草。
     茎は細く地を這い、微毛がまばらにある。
     葉は3小葉からなり、小葉は狭長楕円形〜倒卵状長楕円形、長さ1.2〜2cm。やや鋭頭で先端はわずかに凸る。葉柄は長い。
     花は長さ3〜8cmの総状花序となり、5〜10個の開放花つける。花弁は紅紫色〜青紫色、長さ8〜10mm。葉腋に1個の閉鎖花をつけ、時に花序の基部に数個つける。
     開放花からの果実(豆果)は線形で扁平、長さ1.8〜2.6cm、幅約3mm、3〜6個の種子が入る。閉鎖花からの果実(豆果)はやや小型で、長さ1.5〜2.4cm、2〜5個の種子が入る。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(宮古諸島、石垣島) (国外:日本固有)
     海岸近くの風衝草原、岩上

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年8月5日  沖縄県宮古島
     中上・全体2、中下・花    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・果実 2021年3月16日    同  上
     右下・小葉    同  上

  • 撮影記 :
     8月初めの夏休みの最盛期、南の島に出かけた。南の島に長袖・登山スタイルという場違いな客は他にはいない。
     こんな混雑する時期に行きたくはないのだが、この時期しか見られない花もあり、この花もその一つに挙げていた。最近は増えているという情報もあり、探せば見つかるだろうと思っていた。予定通り目的地の草地ですぐにこの花を見つけた。
     抜けるような青空と焼け付くような強い日差し、草地に這いつくばり、風避け日避け、人の目避けも兼ね、傘を差してじっくり撮影した。
     伊江島や沖永良部島に分布するボウコツルマメは、葉が長楕円状披針形で、花の数は4〜12花と多数つくことが異なる。
     十数年後、同じ場所で果実(豆果)も撮影した。

  • 小葉

    同じ科の仲間の花
ミヤコジマツルマメ2

花

果実(豆果)