エゾノレンリソウ(蝦夷の連理草)

Lathyrus palustris subsp. pilosus


エゾノレンリソウ

  • 科名・属名
  • : マメ科 レンリソウ属

  • 特徴

  •  草丈30〜80cmの多年草。
     茎は根元で少し斜めになて直立する。
     葉は偶数羽状複葉で、6〜8個の小葉からなる。小葉は超楕円形で長さ2〜6cm、幅0.4〜1cm。巻きひげは分枝する。
     花は葉腋からでた柄の先に総状に4〜8個つく。花は紅紫色〜紫色で長さ1.5〜2.5cm。
     豆果は広線形で長さ3〜4.5cm。

  • 分布・生育地

  •  北海道、本州、九州(対馬) 
     低地の湿った所、原野

  • 花期
  • : 5〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1991年8月18日 北海道根室市

  • 撮影記

  •  巻きひげの先が分枝することで、よく似たレンリソウと区別されている。写真でも花の右側にある巻きひげの先が分枝していることがよくわかる。
     この写真は、北海道東部の特産種を撮影に出かけた際、道路際の草むらで咲いていたものである。
     道東の夏は海霧の日が多く、どんよりと寒いくらいであるが、旧盆を過ぎる頃からは霧も発生しなくなり好天の日が続く。この日も知床半島の山並みや国後島がよく見え、初めて訪れた納沙布岬からは、歯舞、色丹の島が指呼の距離に見えた。

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