レンリソウ(連理草)

Lathyrus quinquenervins


レンリソウ

  • 科名・属名 : マメ科 レンリソウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     茎は直立し三角形で、両側に幅1〜2mmの2枚の翼がある。
     葉は偶数羽状複葉で、2〜6個の小葉からなる。小葉は狭長楕円形〜狭楕円形で長さ5〜20mm、幅4〜10mm。先は鋭頭で微突端、基部くさび形で全縁。裏面に疎らに微毛があり、巻きひげは分枝しない。托葉は線状菱形、長さ10〜20mm、開いたV字形。
     花は葉腋から10〜15cmの柄を伸ばし、4〜8個の花を総状につける。花は紅紫色〜紫色で蝶形、長さ1.5〜2.5cm。萼は長さ8〜9mm。
     果実(豆果)は広線形で長さ3〜4.5cm。

  • 分布・生育地 :
     本州、九州 (国外:朝鮮、中国、シベリア(東部)、アムール)
     湿った草地

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1994年5月21日  茨城県水海道市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1 2009年5月23日    同  上
     左下・花2 2018年5月2日  埼玉県さいたま市
     右上・葉 2009年5月23日  茨城県水海道市
     右下・巻ひげ 2018年5月2日  埼玉県さいたま市

  • 撮影記 :
     緑一色の草むらで、紅紫色の大きな花が何個か集まっているとドキッとするほど美しい。
     レンリ(連理)という難しい和名は、連理とは男女の深い契りのたとえで、小葉がきれいに対生している様子を連理に例えた(「野に咲く花」山と渓谷社参照)とのことであるが、いささかオーバーな気がする。
     よく似た花にエゾノレンリソウがあり、巻きひげの先が分枝するが、この花は分枝しないことが特徴で、右(上、下)の写真でそのことがわかる。

  • 葉

    巻ひげ

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花1

花2