ハカマカズラ(袴葛)

Lasiobema japonica


ハカマカズラ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ハカマカズラ属

  • 特徴

  •  長さ数mにも伸びるつる性の多年草。
     茎は稜があり、小さいうちは赤褐色の絹毛を密生する。
     葉は円心形で、長さ6〜10cm、先は2裂する。
     花は茎頂に8〜15cmの総状花序になり、淡黄白色の花を多数つける。
     果実(莢果)は扁平で、長さ5〜8cm、幅2.5〜3cm。熟すと裂開する。

  • 分布・生育地

  •  本州(和歌山)、四国(高知)、九州〜沖縄
     海岸近くの林縁

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年5月26日 沖縄県西表島
     中・花 2011年5月25日 沖縄県石垣島
     下左・葉 2008年6月21日 沖縄県国頭郡
     下右・果実 2012年6月11日 沖縄県石垣島

  • 撮影記

  •  真ん中で2つに割れたような変わった葉(一番下の写真)を持つこの植物、本州でも紀伊半島以南に分布しているが、圧倒的に南の島に多い。海岸近くの木で特徴ある葉を茂らせているのをよく目にする。
     ところが、花は南の島では(4)5〜6月に咲き、株は何度も見ているにもかかわらず、花には出会っていなかった。
     2008年6月、沖縄島を訪れた際、海岸線を車で走っていれば必ずこの花に出会えるはずと注意していた。
     この時期、樹冠を覆うように広がり、花を咲かせる植物は多い。特にリュウキュウボタンヅルの花は淡い黄色を帯び、遠目にはよく似ていて間違えやすい。
     やっとこの花を見つけたが、望遠レンズの世界。帰りのバスの時間があるのでやむを得ず撮影した。
     その後八重山列島などでよくこの花を目にする。花が咲いていると見つけやすい。

    果実(莢果)

    同じ科の仲間の花
花

葉