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- 科名・属名 : マメ科 フジ属
- 特徴 :
つる性の落葉木本。
つるは左巻きで、高木に巻きついて伸びる。
葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ20〜30cm、小葉は5〜9対あり、狭卵形〜長楕円形で長さ4〜10cm。薄い草質で全縁、初め毛があるが、成熟時には無毛。
花は枝先に長さ20〜100cmの総状花序となって垂れ下がり、多数つく花は蝶形で藤色〜紫色、長さ1.5〜2cm。苞は狭卵形で長さ約1cm。
果実(豆果)は狭倒卵形で長さ10〜20cm、表面にビロード状の短毛を密生、熟すと2裂し、種子は扁平な円形、径1〜1.2cm、褐色で光沢がある。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 低山地の林縁、明るい林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2013年4月23日 東京都稲城市 中・花 2008年5月11日 新潟県柏崎市 下・蔓 2013年4月23日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
低山地の林縁でよく見られるが、観賞用に栽培されることも多く、庭園などで棚状にして垂れ下がる花をよく見る。
西日本ではよく似たヤマフジも分布していて、違いは本種の蔓が左から右に巻くことや、側小葉の数が多く、花序の長さが長いことなどである。
まだ淡緑色の雑木林の林縁、淡い藤色のこの花が垂れ下がって咲いている光景は、いかにも日本的な美しさを感じる。
少し前、淡いピンク色で雑木林を彩っていたサクラの花と共通する感じがある。
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