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- 科名・属名 : マメ科 フジ属
- 特徴 :
つる性の落葉木本。
蔓は右巻きで木に巻きついて樹冠まで伸びる。
葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ15〜25cm、小葉は4〜6対、狭卵形〜長楕円形で、長さ4〜7cm、幅1.5〜3cm。質はやや厚く、鋭尖頭で全縁、両面に褐色の短毛が密に生える。
花は枝先に10〜20cmの総状花序となって垂れ下がり多数の花をつき、蝶形で紫色長さ2〜3cm。苞は卵形で鋭頭。
果実(豆果)は狭倒卵形で扁平、長さ15〜20cm、熟すと2裂し、黒紫色で光沢があり、径約1.3cmの種子を飛ばす。
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 低山地の林縁、林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2010年5月8日 大分県玖珠郡 中上・全体2 2009年4月26日 徳島県名西郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2022年4月25日 大分県佐伯市 左下・花 2014年5月6日 山口県美祢市 右上・葉 2022年4月25日 大分県佐伯市 右下・蔓 2014年5月6日 山口県美祢市
- 撮影記 :
フジによく似た花をつけるが、蔓が右巻き(右から左へ巻く)ことや、花序が長くても20cm程度と短くて花もやや大きいこと、小葉の数がやや少ないことなどが違いとされている。
分布も本州中部地方以西〜西日本と、本州北部まで分布するフジに比べてやや狭い。
四国山地の沢沿いの国道を走っているとき、花序が短めのこの花に気づき、車に気をつけながら撮影した。
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