イヌハギ(犬萩)

Lespedeza tomentosa


イヌハギ1


  • 科名・属名 : マメ科 ハギ属

  • 特徴 :
     高さ0.6〜1.5mの小低木。
     全体に黄褐色の軟毛がある。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は長楕円形で、長さ3〜6cmで、先は丸い。
     花は長い偽総状花序となって多数つく。花冠は帯黄白色で長さ8〜10mm。萼は5深裂し、長さ約6mm、開出する白黄色の毛が密生し、裂片は狭披針形で先は針状、長さ3〜4mm。閉鎖花が葉腋に多数つく。
     果実(節果)は卵形で、長さ4〜5mm。閉鎖花からできたものはやや小型。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、極東ロシア、インド、ヒマラヤ)
     川原や海岸近くの日当たりのいい草地

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     中上・全体2 2007年9月1日  長野県佐久市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序    同  上
     中下・花 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     左下・果実 2022年10月16日  東京都八王子市
     右上・葉1 2007年9月1日  長野県佐久市
     右下・葉2 2022年10月16日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     命名者の想像力が豊かなのか、貧困なのか、マメ科の花には動物の名前のついた植物が多い。ネコ、イタチ、タヌキなどまるで動物園だ。
     ネコがいるならイヌも必要?というわけで、ちゃんとイヌハギという花もある。
     ただ、ネコハギが割合よく見かけるのに対し、この花はどこにでもあるというものではない。
     最初は、長野県の田んぼ脇を流れる小川の土手出見つけたが、どこがイヌに似ているとはわからなかった。ただ、ネコハギとは異なってはるかに大きく、その点は納得できるなと思った。

  • 葉1

    葉2

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イヌハギ2

花序

花

葉