ネコハギ(猫萩)

Lespedeza pilosa


ネコハギ1


  • 科名・属名 : マメ科 ハギ属
     注.APG分類では、学名(L. pilosa var. pilosa)

  • 特徴 :
     茎の長さ1mにもなる多年草。
     茎は地を這い、全体に黄褐色の開出する軟毛がある。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は広倒卵形〜楕円形〜円形で、長さ1〜2cm、幅0.8〜1.5cm。しばしば微凹頭になる。
     花は葉腋に2〜5個つき、長さ7〜8mm。花柄は基部の葉より短い。花冠は白色で、旗弁の中央下部に紅紫色の斑点が2個ある。閉鎖花は上部の葉腋に1〜3個つく。萼は長さ3〜4mm、開出した軟毛があり、裂片は針形でm長さ2.5〜3mm。
     果実(節果)は広卵形、長さ3〜4mm、斜上する軟毛が密生する。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国)
    平地や丘陵地、低山地のやや乾いた草地

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2010年9月26日  和歌山県東牟婁郡
     中上・全体2 2017年9月8日  東京都八王子市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 1994年9月2日  大分県大分郡
     左下・果実(節果) 2018年11月24日  東京都八王子市
     右上・葉 2010年9月26日  和歌山県東牟婁郡
     右下・茎 2017年9月8日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     同じハギ属に木本のイヌハギという植物があり、それに対してこの和名がつけられている。どこを見て猫と和名をつけたのかわからないが。
     全体的に毛の多いこともあるが、白に紅紫色の斑点がある花は、何となく優しい感じがする。
     花の写真の株は茎が立っていることから、茎がやや立ち、葉が大きいタチネコハギという変種かもしれない。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
ネコハギ2

花

果実(節果)