マキエハギ(蒔絵萩)

Lespedeza virgata


マキエハギ1

  • 科名・属名 : マメ科 ハギ属

  • 特徴 :
     高さ40〜60cmの半低木。
     茎は細くて硬く、よく分枝して広がる。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は長楕円形、長さ1〜2cm、幅0.5〜1.5cm。先に刺状の突起がある。質はやや硬く、表面は無毛、裏面は伏毛がある。
     花は短い偽総状花序に2〜5個つき、淡紅紫色で白色を帯び、長さ4〜5mm。萼は5深裂、長さ約5mm、白い軟毛がある。萼裂片は披針形、先は長く伸び針状。閉鎖花は数個が葉腋に束生する。
     果実(節果)は広卵形で、長さ3〜4mm、ほぼ無毛で、網状脈が目立つ。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾)
     低山地や丘陵の乾いた道端、草地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年9月29日  神奈川県川崎市
     中上・全体2 2007年9月15日  東京都八王子市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序    同  上
     左下・花 2020年9月28日  神奈川県川崎市
     右上・葉(表)、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     自宅近くにこの花の自生地のあることを知り、現地の知り合いに問い合わせたところ、「まだ咲いている」との連絡を頂いた。
     教えてもらった最初の場所の花は終わり、急いで別の場所に向かう。ネコハギはあるが・・・。よく見ると草陰の小さな花が目に入った。
     長い柄の先に淡紅色を帯びた小さな白い花が、花弁の根元にある紅紫色の斑がアクセントになっているこの花だ。思った以上の可愛い花に、地面に這い蹲り1時間近く撮影した。
     その後、川崎市の多摩丘陵でも偶然この花に出会った。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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マキエハギ2

花序

花