マルバヤハズソウ(丸葉矢筈草)

Kummerowia stipulacea


マルバヤハズソウ1

  • 科名・属名 : マメ科 ヤハズソウ属

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの多年草。
     茎は非常によく分枝し、上向きの毛がある。
     葉は3小葉からなるが2型あり、下部のものは倒卵形で先が凹み、上部のものは狭卵形でやや密につく。ともに中肋と縁に立った毛がある。
     花は上部の葉腋につき、蝶形、紅紫色で長さ約5mm。萼は5裂し、果時には長さ約1.5mmで無毛。
     果実(節果)は扁平な長楕円形、長さ2.5〜3mm、花1.5〜2mm、短い伏毛がある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾、ウスリー、および北アメリカに帰化)
     道端、草地、川原

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年9月8日  大分県玖珠郡
     中・全体2 2020年9月15日  東京都日野市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ヤハズソウによく似た感じで、小葉を丸く(特に下部)したような花である。
     珍しくはないはずなのに、そのつもりで見ていないと、草丈の高い花や大きい花に目を奪われ、地面にへばりつくように咲いている小さな花には気がつかないことが多い。
     写真を目的にしていると、つい派手で目立つ花に惹かれ、観察もそこそこにファインダーに向ってしまう。当たり前の自然を観察するという気持ちを忘れないようにしたい。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
マルバヤハズソウ2

花