ヤハズソウ(矢筈草)

Kummerowia striata


ヤハズソウ

  • 科名・属名 : マメ科 ヤハズソウ属

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの多年草。
     茎はよく分枝し、下向きの毛がある。
     葉は3小葉からなり、小葉は長楕円形で長さ10〜15mm、幅3〜7mm。中肋と縁に白い伏毛がある。
     花は葉腋に1〜6個つき、淡紅紫色の蝶形花で長さ約5mm。萼は5裂しまばらに伏毛がある。
     果実(節果)は扁平な円形で、長さ約3.5mm、まばらに短い伏毛がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾)
     道端、原野、川原

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2006年8月26日  長野県大町市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花1    同  上
     中下・花2 2018年9月9日  栃木県小山市
     左下・果実 2016年10月19日  静岡県静岡市
     右下・葉  2018年9月9日  栃木県小山市

  • 撮影記 :
     乾き気味の道路端や河川敷などで地面にへばりつくように咲いている。
     葉を引っ張ると葉脈のところでちぎれるように切れ、その形が矢筈(弓の矢が弦につく部分)の形に似ていることから和名がつけられている。
     草丈も低いうえに花も小さいので、花時でも気づかないことが多いが、上記のような場所で気をつけているとあちこちで見られる。
     よく似たマルバヤハズソウがあるが、本種の葉は先が凹頭にならない、茎の毛が下向きである、果実(節果)の先が尖るなどの違いがある。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花1

花2

果実(節果)