ナンテンハギ(南天萩)

Vicia unijuga


ナンテンハギ

  • 科名・属名 : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎は直立し、普通稜がある。
     葉は2小葉からなり、小葉の葉身は変化が多いが普通は卵形、長さ4〜7cm、幅1.5〜4cm。托葉は歯牙があるか2裂、先端は巻きひげにならない。
     花は葉腋に総状花序になって花序の先に10個以上つき、花は青紫色〜赤紫色の蝶形花、長さ1.2〜1.8mm。苞は線形〜披針形で、開花前に脱落する。花序は長さ3〜10cm。
     果実(豆果)は狭楕円形で、長さ2.5〜3cm、幅6mm。無毛で3〜7個の種子が入る。種子は球形、黒褐色で径約3mm。
     別名 フタバハギ

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ロシア(極東、東シベリア))
     山野

  • 花期 :   6〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2002年6月8日  埼玉県秩父郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2014年9月23日  新潟県新潟市
     左下・実 2016年9月22日  大分県由布市
     右下・葉 2014年9月23日  新潟県新潟市

  • 撮影記 :
     明るい林縁などでよく見かけ、葉がナンテン(南天)に似ていることから和名がつけられている。
     関東近郊で見かけるよく似た花は、同じように対になった葉を持つミヤマタニワタシくらいしかない。
     ただこの花の茎はジグザグになることなく、葉も変化は多いもののシワになることはない。

  • 葉

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花

果実